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釣り人の妄想 (秋烏賊攻略)
エギングをしている時の頭の中は、「エギの動作」や「シモリ(地形)」、そして烏賊が「近寄ってくる」そんなイメージでいっぱい。
場合によっては、「とりこみ」や「軽量」、「御裾分け」まで想像してしまう。(笑)
妄想家として、こんなに幸せな時間はありません。
というわけで、今回は、秋のチビ烏賊を攻略している時の妄想を紹介しましょう。
何故、秋烏賊なのかという事ですが、エギングは季節によって妄想している内容が少し違っています。
そうですねぇ〜。チビ烏賊の群れが無邪気にはしゃいでいる姿と、恐ろしい体験を重ねて警戒心の強くなった親烏賊の姿では、随分違っています。
なので、妄想は状況によって使い分けなくてはなりません。
今回は好奇心いっぱいで無邪気な秋烏賊。
それと、妄想の前に念のため(誰も信じちゃくれないと思いますが)。
この文章は“妄想”なので、その内容には何の根拠もなく、勝手な「思い込み」や、過去に「良い経験をした」時のイメージが綴られているだけです。
しかも、妄想中に出てくるエギの動作は、実際に出来ている訳ではなく、そう思っているだけなので、その辺りはお許しください。
妄想家とはそんなもんです。(^^;
では、妄想の世界へようこそ。
先ず、エギングで大切な事は、エギをキャストしてから烏賊を釣り上げるまでの一連の流れで、エギをどのように動作させるかということです。
と言っても、相手は海の中。多くの場合は水中の出来事を目で見て確認する事ができません。
となれば、エギの動作や烏賊の行動は、想像に頼ることになります。
つまり、キャストしてエギが見えなくなってから見えるまでの間は、完全な想像の世界になる訳です。
DVDで見た映像のように自分のエギが動いているのかも怪しいものです。シュノーケリングで見た浅い岩場が、何処に行っても同じとは思えません。
ある程度のイメージはあるが、見えない部分の動作については想像をしなければならない。
そう、この色々と想像している内容に全く根拠がないから、全て妄想と言えるのです。(^^;
では、その一回の流れ、エギが見えなくなってから烏賊を釣り上げるまでの妄想をエギ目線で説明してみましょう。
↓
[視界を横切る]
↓
[気がつかれていないふり]
↓
[警戒]
↓
[本気で逃げる]
↓
[ビビりながら疲れる]
↓
[烏賊に捕まる]
という感じ。かなり妄想は膨らんでいます。
釣り人が行う動作のシャクリやフォールは、全てこれらの妄想に沿って行うことになります。
上の説明だけでは何の事か分かりませんので、それらの各エギ目線を順番に説明してみましょう。
[発見される]
先ず、発見されなければ全てが始まりません。アオリ烏賊は大きな目をしていますよね。さぞかし視力は良いんでしょうね。でも、そこが藻場だったり岩陰なんかだと発見されにくい場合もあります。烏賊とエギまでの距離があったり、濁りなんかがあるとなおさら発見されないでしょう。
ここは、全力でアピールする必要があります。
激シャクリ!
エギ自身を見せるという目的もありますが、もう一つ大切だと思いこんでいるのは水中で伝わる波動です。ワインドで“タンッ!”、“タンッ!”って波動を作ります。
エギの存在を波動で感じさせ見つけてもらいます。
ここでの目的は発見される事なので目立ってなんぼ。とにかく“タンッ!”、“タンッ!”、“タンッ!”、“ここですよぉ〜”という感じ。
いかに(烏賊)に発見されるかが重要です。(^^;
頭の中は、この最初の時点で釣り上げる烏賊をロックオンします。
何気なく“チラッ”って感じで烏賊がこちらを見ています。その視線を頭の中で感じたら次のエギ目線に移ります。
[視界を横切る]
このエギ目線で大切な事は、その烏賊の視角から外れる事です。
視角から外れる事で“えっ!”、“何処に行った?”と烏賊に思わせ、捕食モードにスイッチを入れさせます。
大きなシャクリや連続したショートピッチでチラ見した烏賊の視界からギリギリ外れている場所に姿を消します。
この時に大切なのが烏賊の視角です。
サイトでチビイカと遊んでいると、烏賊の視角は水平方向が広く、垂直方向は狭いのでは?と感じる時が結構あります。
これを利用し、縦方向へエギを移動させます。水平方向に大きく動作させてもなかなか視角から出る事はありません。
私の場合、一気に水面近くまでシャクリ上げます。
烏賊の視角から外れたと思ったら、次のエギ目線です。
[気がつかれていないふり]
一旦、烏賊の視角から上方向に外れたら、フォールに入ります。
ここは、通りすがりの通行人のように周りを気にしない自然なフォールです。再度、烏賊に見つけてもらいます。あまり視角から外れすぎると見つけてもらえなくなるので、ギリギリのところで姿を消しておくのはこのためです。
“ここにいたのか”と、烏賊に思わせる事が大切です。捕食モードのスイッチが切れるまでに見つけられなければなりません。
この時、エギは、烏賊の目線に対して知らないふりをしてやり過ごします。
先ほど“何処に行った?”と思わせた烏賊に“ここにいたのか”と安心させれば次のエギ目線に移ります。
[警戒]
そして、エギは烏賊に気が付きます。
烏賊に見つかってしまった!と驚きステイさせます。
蛇に睨まれた蛙の状態です。
完全に止める事は出来ないので、止まっている感じ、あるいはスローな水平移動。
とにかく、エギは蛙にならなくてはなりません。きっと、水中でなければ、エギから嫌な汗が垂れ落ちているでしょう。
しかし、この状態はそれほど長くは持ちません。
ダメだ!烏賊に捕まると感じたら次のエギ目線です。
[本気で逃げる]
ここは本気で逃げなければなりません。
エギをいくら素早く動かしたところで、全力で逃げる魚ほど上手く逃げる事は出来ません。
烏賊は、あの素早い魚を捕食しているんです。本気で逃げたところで、烏賊がその気になれば、簡単に捕まってしまいます。
逃げる姿に烏賊はグングン刺激され、全力で捕食しようと襲いかかってきます。
ここが難しいところです。つかまえて欲しいけど、つかまえないで欲しい。複雑ですが、烏賊を信じて全力で逃げます。
簡単に捕まってしまうと、烏賊はエギをすぐに放してしまいます。
烏賊の視角から外れてもダメです。“いやぁ〜”、“助けてぇ〜”という感じ。
逃げ切れないと思ったら次のエギ目線です。
[ビビりながら疲れる]
もう逃げられない。袋小路でビビっている姿を演出する為、止めたり小刻みに動かしたりします。
“あぁ〜”、“こないでぇ〜”
ダメ、捕まる!と感じたら次のエギ目線に。
[烏賊に捕まる]
エギは逃げる事をあきらめます。
ビビっている演出を止め、おとなしく停止させます。または、完全な水平移動。
この時が一番のドキドキ。ドキドキ。ドキドキ。
ラインや竿先に全神経を集中させアタリを待ちます。
この状態でも釣り人は欲を出し「実はエギを狙っている烏賊は1匹ではない。突然、先ほどからのやり取りを見ていた大きな烏賊が横取りに来るかもしれない」などとも考え出します。(^^)
次の瞬間、触手がエギに触れ、烏賊はエギを抱き込みます。
“餌(エギ)を捕まえたぜ”という烏賊の視線を感じたらカンナを滑らせフッキングさせます。
烏賊の重みを感じれば妄想の世界から脱出です。
と、まぁこんな感じ。
エギを投げてから最後のフッキング動作までは全てが妄想。しかも、最後の妄想で烏賊の重みを感じれは、その後の妄想はさらに膨らみ、
「あの逃げ方は中々出来ないんじゃないかな」とか「烏賊を怒らせてしまったな」なんて、妄想は際限なく膨らみます。(^^)v
ほんまか?・・・そりゃもう“妄想”ですからね、何とも。
今回の妄想は、秋烏賊攻略についてでした。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。
しかし、こんな事を、何時間もやっているのかと思うと、釣りバカとはよく言ったものです。
ひたすら妄想を続けているんですからね。
私もその釣りバカの一人。(^^;
内容は違えど、多くの釣りバカさん達は、こんな感じの妄想をされているのでは。
2010/09/03 (Fri.) Comment(0) 釣り
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